昭和30年代の漫画に登場したロボットと言えば鉄腕アトムと鉄人28号。双方とも団塊世代の方々が子ども時代に熱中した科学漫画の代表作だ。将来、日本の空にロボットが飛んでいることを夢見ていたのは自分だけだろうか。この鉄人28号が現実のロボットとして登場した。まだ空を飛ぶわけではないが日本のロボット技術がここまで進んでいることに感動する作品となっている。
鉄人28号とその敵になるブラックオックスを制作したのはヴィストン株式会社だ。ロボットと言うと産業用は実用、それ以外はお遊びといった形であったが、この鉄人28号とブラックオックスは商品として販売されている。
鉄人28号 399,000円
http://www.vstone.co.jp/top/products/robot/TV_T28/
ブラックオックス 798,000円
http://www.vstone.co.jp/robot/blackox/info.htm
私はこの2体のロボットより、テレビで商品説明していたヴィストン株式会社の制作担当者が「ロボットは工芸品です」と説明していたことに非常に興味を持ってしまった。工芸品と言うと漆器や陶磁器、染色、金工、木工など伝統的な作品を主に指しているが、ロボットを工芸品と表現したことは、ロボットを制作する段階で日本の色々な技巧が組み込まれていることを想像し、制作者の意気込みを感じ取った。そういえば昔からあるからくり人形も工芸品と思えば何となく理解できる。特にブラックオックスは、寝ている状態から起き上がって相手を威嚇するポーズはロボットとは思えない繊細な動きをする。
将来、このようなロボットが我々の生活の中に登場することを思えば、食器などと同様に工芸品と分類されても可笑しくない。ロボットの表面は輪島塗の漆仕立て、着ている着物は加賀友禅、そんな家事用ロボットを茶の間に一台。そんな時代はあと何年後だろうか。意外と早く10年後かも。
ヴィストン株式会社 http://www.vstone.co.jp/