
知人があるチラシのイラストに鋭い指摘をして、周りにいた連中をうならせた。指摘したイラストは高齢者を描いたものだが、今春から始まった後期高齢者医療制度とか、介護保険制度などを解説したチラシのイラストとして高齢者の方々が掲載されているが、どれもにこやかな顔をした物ばかりで、複数者がいてもすべてにこやかな顔をしている。知人が言うには、このようなイラストのシーンは日常あり得ないと言う。なるほど若い方々であれば、おかしくっておかしくって全員にこやかになることはあるかもしれないが、高齢者が同時に同じ顔の表現することはあり得ないだろう。しかし、イラストは微笑んでいる。
後期高齢者医療制度の解説用チラシはどれも不評だった。その理由は、文字数が多い、文字が小さい、言葉がむつかしい、イラストが自然でないなどである。にこやかなイラストを掲載したら、にこやかに読んで理解してくれるだろうという作り手の都合の良い解釈である。しかしこのようなチラシであっても多額の税金が投入されたのである。
■ 健康保険料はいずこへ
毎月、給料から差し引かれている健康保険料。4月分健康保険料から給料明細での表示方法が変わることになった。例えば標準報酬月額が20万円であれば8200円と表示されていたものが、5月分給料明細からは基本保険料4900円特定保険料3300円と表示することになった(この数値は政府管掌健康保険の場合で健康保険組合は保険料率が異なる)
基本保険料(加入者に対する治療費など)と特定保険料(後期高齢者医療制度などの支援金)の2つの額を表示することで、加入者に保険料の実態を知ってもらおうという意味である。つまり健康保険料の4割が高齢者等に使われているということだ。制度をわかりやすくすることはいいことだが、それなら社会保険庁が無駄に使った保険料も別記したらいかがなものか。給料明細を眺めながら保険料も税金も払ったと思うか、取られたと思うのか悩むのは私だけだろうか。
社会保険庁のホームページ
http://www.sia.go.jp/topics/2008/n0418.html
* 注意
基本保険料と特定保険料を合わせた合計金額は別表示前と同じ金額である。
表示を別々にすることは法律上義務ではない。