4月から新しい健診制度「特定健康診査・特定保健指導」が始まった。と言っても難しいことではなく、腹囲測定によりメタボリック症候群として位置づけ生活習慣病対策にということだ。これにより健康診断に腹囲測定が正式に加わった。この測定は自分で「申告」しても良いそうで、その数値で医師が総合判定するそうな。医師や看護師に対して数値をごまかしてもすぐバレそうだ。
今月に入ってからメタボが気になるのか、世間話の話題の一つとなっているのは確かだが、どうも意外な方向に向いていそうだ。男性でダイエットに成功した方は、その方法が自慢話の一つとなっている。自慢話は話している本人は快適に話をするが、聞いている方はつまらない部類の話となっている。ましてメタボの方に向かって話をするのはイヤミとなってくる。相手が最近やせたなと思っても、ダイエットしたのか、病気が原因でやせたのか分からないときなどは、病気が原因となると相手を気遣って話したくないだろうと、やせた原因を聞かない方が多い。ここでダイエットの自慢話となると「だから、何なのさ」という気分になってくる。
最近は世間話の中で、相手を「デブ」とか「ブタ」と直撃するような会話はしなくなった。これは相手の人権を考えて、特に容姿に関することは避けて会話をするようになった。これはとてもいいことで相手に対して侮辱することなく、セクハラにもならずと快適な状態であったが、あんたメタボと医療関係者以外から言われると、これはまさに「あんたデブ」と言っているのと同じことなのだ。メタハラ(メタボリックハラスメント)という言葉も登場しているのが現実だ。自分がメタボであり、生活習慣病予備軍であっても、それを理由に他人や会社から責められることはないはずだ。
太っていることが病人となると、病院の待合室はメタボだらけとなるが、実際の待合室はそのような雰囲気ではない。どちらかというとやせている方が多いような気もする。このようなことを考えると厚生労働省が唱えるメタボリックは一体何だろう。庶民はそんなに甘くない。量販店ではメタボ対策関連の商品も並んでいるが、このブームも今年いっぱいではと思う。自分が健康に注意するのは当然だが、本来他人に言われることではないということだ。とにかくメタボリックが人権問題にならないことを祈っている。